沢庵凜のバッテリー残35%な人生

こんにちは、沢庵凜と申します。

~樹木希林さん追悼~「わが母の記」を観ました!!

週末は自宅に引きこもってDVD鑑賞に勤しんでおります(笑)

 

先日TUTAYAさんに行くと「樹木希林さん追悼」コーナーを発見!

並んでいる映画を見てみると意外に見た映画が多くありましたが、

樹木希林が主役若しくは準主役的役に出演された映画は

ほとんど見た事がありませんでした。

 

そんな訳で今回は樹木希林さんが主演ではありませんが、

日本アカデミー賞最優秀助演女優賞を受賞された

わが母の記」を観てみました!

 

eiga.com

本作品は昭和の文豪「井上靖」の自伝的小説の映画化です。

 

年老いて認知症を患った母親(樹木希林さん)と、

幼き頃その母親と離れて暮らし自分は捨てられたんだという想いから

母親に複雑な感情を持つ主人公(役所広司さん)との

約10年間の愛憎入り混じる家族の物語です。

 

率直に私の感想を言えば「リアル」を感じた映画でした。

 

登場人物のキャラクターがリアルと言ったらよいのでしょうか・・・。

 良い意味でみんな生々しくて、

みんな良い面悪い面持っていると言いますか。

 

この人は良い人、あの人は悪い人的な構図ではなくて、

どこにでも居そうな人達であり家族なんです。

 

主人公は幼いころに母親に捨てられたんじゃないかと思っている。

だから母親を心から憎んでいるという事ではなくて、

母を許していないと言いながらもどこか母を愛おしく思っている。

 

年老いた母の世話をするのは当たり前。

「喜んで世話をする」という献身も描きつつ、

「いい加減にして」という過酷さも描きつつ、

「面倒くさい」という些細な日常もちゃんと描かれています。

 

完璧じゃないんですよね。

一人一人のキャラクターを一言で表現出来ない、

その複雑さがとてもリアルに感じました。

 

ある意味ハッキリしている方がスッキリするのかもしれません。

その方が感動する場面でより感動出来るのかもしれませんが、

私はこのリアルさがとても良かったと感じました。

 

そんな複雑な人物を演じた主人公役の役所広司さん、

その母を演じた樹木希林さん、

とっても難しい演技だったと思いますが見事に演じておられます。

 

樹木希林さんの認知症を患った老婆の演技は秀逸です。

主人公の微妙な感情を表現した役所広司の演技も素晴らしい。

勿論、他の出演者さんたちも同様です。

 

機会があれば是非観て欲しい映画でした。

 

最後に一つ、

主人公の父親が映画の冒頭亡くなるのですが、

この父親を演じているのが三國連太郎さんで、

実は三國さんの遺作でもあるんです。

 

病床に伏せ亡くなる寸前を演じているという事もあるんでしょうが、

釣りバカ日誌」のスーさんはそこにはなく全く別人のようでした。

最後のクレジットを見るまで三国さんとは気づかなかったほどです。

 

出演された役者さんの気がたっぷり入った

見ごたえのある作品でした(^^)